花言葉

本音を示す花言葉とは?隠された感情を表に出す花

花にはそれぞれ特有の花言葉があり、時には人が直接言葉にできない「本音」や「隠された感情」を象徴するものも存在します。普段は胸の内に秘めている思いや、言いたくても言えない気持ちを、花を通じて伝えることができるのです。今回は、そんな「本音」を示す花言葉を持つ植物について紹介していきます。

ヒヤシンスの花言葉:「悲しみを超えた愛」

ヒヤシンスは、春に色鮮やかな花を咲かせる球根植物です。花言葉には「悲しみを超えた愛」や「本当の愛」という深い意味が込められています。
この花言葉の由来は、ギリシャ神話の美少年ヒュアキントスにあります。ヒュアキントスは神アポロンに愛されていましたが、ある日、誤って命を落としてしまいます。悲しみに暮れたアポロンがその血から咲かせた花がヒヤシンスだとされています。
ヒヤシンスは、隠された悲しみや切ない想いを超えてなお残る深い愛を象徴しており、普段は見せない本音や内なる感情を表現する花です。

クチナシの花言葉:「とても幸せです」

クチナシは、白くて甘い香りの花を咲かせる常緑の低木で、その花言葉は「とても幸せです」です。
この言葉の裏には、実は「言えない想い」や「伝えられない本音」が隠されています。クチナシは花が咲いても実が割れないことから「口が無い」、つまり本音を口に出せないという象徴を持っています。
誰かに想いを伝えたくても伝えられない、胸の奥に秘めた感情があるとき、クチナシはその想いをそっと代弁してくれる花なのです。

スイートピーの花言葉:「門出」

スイートピーは春の訪れを告げる美しい花で、「門出」という花言葉を持っています。しかし、この「門出」には「別れの予感」や「伝えられなかった想い」といった本音が隠れています。
スイートピーは、華やかに咲いた後、風に乗って花びらが散る姿から、儚い別れを象徴します。特に、人に伝えきれなかった感情や言えなかった本音を振り返る意味が込められており、別れ際に贈る花としても知られています。
相手との関係が終わる前に本当の気持ちを伝えたかった、そんな未練が隠された花なのです。

ネモフィラの花言葉:「どこでも成功」「あなたを許す」

ネモフィラは青い絨毯のように一面に咲き誇る花で、花言葉には「どこでも成功」「あなたを許す」という意味があります。
特に「あなたを許す」という言葉には、本音をさらけ出し、相手との和解を求める意味が込められています。普段は強がっていたり、心の奥にしまっていた未練や後悔が、この花によって解き放たれるような印象を与えます。
ネモフィラの青い花びらは、空のようにどこまでも広がり、心の中の不安や葛藤を包み込むかのような安らぎをもたらしてくれるのです。

アスターの花言葉:「信じる心」

アスターは星形の花びらが特徴で、「信じる心」という花言葉を持っています。これは、相手を信じたいという本音や、裏切られたくないという心の奥にある純粋な想いを表現しています。
また、アスターは古代ギリシャでは「星」を意味し、未来への願いを込めて捧げられることが多かった花です。相手への信頼や自分の本心を伝えたいときに、この花を贈ることで、普段は隠している素直な気持ちを示すことができるでしょう。

花言葉 本音を示す植物のまとめ

本音を示す花言葉を持つ植物には、ヒヤシンス、クチナシ、スイートピー、ネモフィラ、アスターなどがあります。

  • ヒヤシンスは「悲しみを超えた愛」を象徴し、深い愛情や未練を示します。
  • クチナシは「とても幸せです」という表向きの言葉に、言えない本音を隠しています。
  • スイートピーは「門出」の裏に別れの予感や伝えきれなかった想いを持っています。
  • ネモフィラは「あなたを許す」と優しく包み込み、心の揺れを静めます。
  • アスターは「信じる心」を象徴し、相手への信頼と素直な本音を伝える花です。

これらの花は、言葉では伝えきれない本音や隠された感情を映し出し、特別なメッセージを相手に届けることができます。大切な人への贈り物や、自分の気持ちを整理したい時に取り入れてみてはいかがでしょうか。

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