花には美しさだけでなく、深い意味やメッセージが込められています。中でも「赤い花」には情熱や愛の象徴が多い一方で、危険や警告、不吉な意味を持つものも存在します。今回は、赤い花が持つ不吉な花言葉やスピリチュアルな意味について詳しく紹介します。
赤い花が持つ不吉な花言葉とは
赤い花は燃えるような情熱や強い愛情を象徴する一方で、血や炎、死を連想させることから、不吉な意味を持つ花もあります。これらの花は、古来より危険の警告や悲しい出来事を示唆するものとして扱われてきました。
- 彼岸花(ヒガンバナ)
彼岸花の花言葉は「悲しき思い出」「再会」「諦め」、そして「死」です。日本では秋のお彼岸の時期に咲くことから、亡くなった人を偲ぶ花として古くから親しまれています。真紅の花びらが群生する姿は美しい反面、不吉なイメージが強く、「死人花」や「幽霊花」とも呼ばれます。墓地の周りに植えられることも多く、迷わず成仏するための道しるべともされています。 - ケシ(芥子)
ケシの花言葉は「忘却」「眠り」「死」です。特に赤いケシは、戦争の犠牲者を追悼する象徴として使われ、戦場に咲く真紅の花は命の儚さや死を連想させます。ヨーロッパでは「レメンブランス・デー(Remembrance Day)」に赤いケシを胸に飾り、戦没者への敬意を表します。 - アネモネ
アネモネの花言葉には「はかない希望」「儚い恋」、そして「死への予感」が含まれています。特に赤いアネモネは「君を愛す」「消えた希望」とも言われ、強い愛情の末に訪れる悲しみや後悔を象徴しています。ギリシャ神話では、恋人アドニスの死を悼んで血の涙がアネモネになったとされています。 - ダリア
ダリアの花言葉は「栄華」「優雅」、一方で「不安定」「裏切り」の意味も持っています。赤いダリアは「移り気」「裏切り」を象徴し、情熱的な愛の裏にある不安や失望を表現しています。大輪の美しい花びらが散る様子は、一瞬の美しさと消えゆく運命を示唆しています。
危険と警告を示す赤い花のスピリチュアルな意味
赤い花は、その色が持つ力強さから、警告や危険を示すスピリチュアルな意味も含まれています。以下の花々もまた、危険な予感や警戒心を象徴するものです。
- トリカブト
トリカブトの花言葉は「人間嫌い」「復讐」「危険な愛」。特に赤紫色のトリカブトは強い毒性を持ち、触れるだけでも危険なことがあります。その美しさとは裏腹に、スピリチュアルな意味では「隠された危険」や「裏切りへの警告」を示しています。 - ホウセンカ
ホウセンカの花言葉は「短気」「危険な遊び」。鮮やかな赤色の花びらが特徴で、古くから種を弾けさせる性質から「触れると破裂する」とされ、無謀な行動への警告を意味しています。 - モミジアオイ(紅蜀葵)
モミジアオイの花言葉は「温和」「穏やかな心」ですが、赤いモミジアオイはその鮮烈な色合いから「決別」や「危険な誘惑」を意味することもあります。強い存在感がある一方で、触れると危険な感覚を覚える人も多いです。 - ツツジ
ツツジの花言葉は「節度」「慎み」「危険な愛」です。特に真紅のツツジは、その美しさとは裏腹に「情熱的すぎる愛」や「危険な誘惑」を象徴しています。また、一部の品種には毒があることから、スピリチュアルな面でも警戒心を促しています。
不吉な赤い花の贈り方と注意点
赤い花には危険や不吉な意味を持つものも多いため、贈り方には注意が必要です。シチュエーションを間違えると、相手に誤解を与える場合があります。
- 弔事や追悼の場面で使う
彼岸花やケシの花は、亡くなった方を偲ぶ場面では適しています。特に日本では、お彼岸の時期に彼岸花が咲き、墓地に植えられることが多いです。 - 別れを決意した時の贈り物として
アネモネやダリアは、「儚い愛」や「終わり」を象徴するため、別れを決意した時の花としても使われることがあります。ただし、相手に強いメッセージを伝えるため、慎重な対応が必要です。 - 注意が必要なシーン
恋人や大切な人へのプレゼントとして赤い彼岸花やケシを贈るのは不適切です。特に、誕生日や記念日など祝福の場面では避けた方が良いでしょう。
花言葉 赤い花の不吉な意味とは?危険と警告を示すスピリチュアルな意味のまとめ
赤い花には、情熱や愛情の象徴だけでなく、危険や不吉な意味を持つものも多く存在します。彼岸花、ケシ、アネモネ、ダリア、トリカブト、ホウセンカ、モミジアオイ、ツツジなどは、危険や警告、別れを意味する花言葉を持っています。
贈る際にはシチュエーションに配慮し、相手へのメッセージをしっかり考えることが大切です。スピリチュアルな力が強い花だからこそ、正しく扱うことで、その意味を正確に伝えることができるでしょう。