「隠す」や「秘められた思い」を象徴する花は、古くから人々の心の奥に秘められた感情を映し出してきました。愛情や切なさ、秘密の想いなど、言葉にできない感情を表現するために贈られることも多いです。今回は「隠す」をテーマに、秘められた思いを抱く植物について詳しくご紹介します。
オシロイバナ – 秘めた恋心と秘密
オシロイバナの花言葉は「臆病」「内気な恋」「あなたを思う」です。夕方になると花が開き、朝にはしぼんでしまうその姿は、まるで人目を避けるようにひっそりと咲く姿が特徴です。
その名前の由来は、種子の中に白い粉(おしろいのような粉)が詰まっていることからきています。これは、外から見えない部分に美しさを秘めていることを象徴し、秘めた恋心や言えない想いを表しています。夕暮れ時に静かに咲く姿は、誰にも言えない秘密の恋をそっと守っているようです。
スミレ – 秘密と謙虚な愛
スミレの花言葉は「小さな幸せ」「秘密」「控えめな愛」です。小ぶりで可憐な花姿は、一見目立たないものの、近づいて見ればその美しさに気づかされます。スミレはその控えめな美しさから、ひっそりとした想いを抱く人々の気持ちを象徴しています。
また、古代ギリシャではスミレは「隠された愛」を意味する花として、愛する人にひそかに想いを伝えるために使われたと言われています。手紙にそっと挟んだり、贈り物に添えたりすることで、言葉にできない秘められた想いを伝えたのです。
シダ – 秘密と隠れた魅力
シダの植物自体は花を咲かせませんが、その葉が持つ独特の形状と繁殖方法から「秘密」「隠れた魅力」という花言葉がつけられています。シダは森の陰や湿った場所で静かに育ち、表立って目立つことはありませんが、力強い生命力を持ち続けます。
古くからシダは魔除けや秘密を守る象徴として用いられ、特に「隠された富」を示唆する伝説もあります。見えない場所で力強く育つシダは、秘めた感情や秘密の強さを映し出しているのです。
ミモザ – 秘密の愛と感謝
ミモザの花言葉は「秘密の愛」「感謝」「思いやり」です。ふわふわとした黄色い花は、温かくも少し切ない印象を与えます。特に「秘密の愛」という花言葉は、相手に伝えられない想いを胸に抱き続けることを意味しています。
また、ヨーロッパではミモザの日(3月8日)に、女性への感謝の気持ちを伝えるためにミモザを贈る文化があります。秘密にしていた感謝や想いを伝えるために、ミモザの花は多くの人々に愛されています。
花言葉 隠すを象徴する植物のまとめ
「隠す」や「秘められた思い」を意味する植物は、静かで控えめながらも深い感情を持っています。オシロイバナは秘めた恋心を、スミレは秘密の愛を、シダは隠れた魅力を、ミモザは秘密の愛と感謝を示しています。
これらの植物は、目立つことなく静かに咲き誇り、誰にも気づかれないように秘めた想いを抱いています。もし、心に隠している気持ちや誰にも言えない感情を抱えているなら、これらの花々をそっと身近に置いてみてください。きっと、秘めた想いが心の中で優しく花開くでしょう。